ヨキミセサカエル ４２

　Pさん
　不覚にも風邪をひき、熱もあったのでブログを自粛じていましたが、そろそろ再開したいと思います。どうぞよろしくお願いします。月初に５月の売上冊数の上位をあげておきましたが、金額で言うと６％減という低迷ぶり、尋常に非ずと気になっていましたが、６月の中間点で少し持ち直しているようです。
さて、このところ業界紙に業界大手取次店の決算が記事になり何れも減収減益とのこと。まあ、私どものような町の本屋にとっては、あまりいいことではありませんが「それがどうした」という程度の感想で留まってしまいます。本の流通大手といっても身近な感覚がなく切実でないのです。そういえば、業界という感覚が以前より曖昧になり、もっと言えばバラバラで、それぞれの立ち位置での対処療法が叫ばれますが、それが「業界としてどうするか」に結びつかないようです。個別性の強い本を扱うこの業界には、集団主義と個人主義の共存は成り立たないのかもしれません。したがって、私どもとしては、地域の中で可愛がられる本屋をめざして、精進を重ねながら頑張るしかありません。小商人として潮目の変わる日を期待しながら。
　　　　　　　　　　　　　　　SHIN