ヨキミセサカエル ４４

　Pさん
私どもの店は６月決算です。したがって５月末で１１ケ月が経過したことになります。ここで期末の予測をしてみると、総売上は前期と殆ど変りありませんが、中味が問題です。本が４％減で自費出版がその不足分をカバーしている形です。本は世間並みに不調が続いています。前にも書きましたが、私どものような浮世の中の普通の書店にとって、どうにも住みにくさがつのっています。商売ですから順調なときもありますが、リスクと隣り合わせの時期もあるのは当然です。でも名前の通った街の書店さんが次々と閉店していくこの状況は異常事態といってもおかしくありません。
そういえば本の雑誌の最新号(７月)特集は「これからの本屋の話をしよう！」です。書いている人に知人が多く、面白く読ませて頂きました。大雑把に言ってしまえば、どちら様も本だけでは、今のままの外的状況では乗り切ることは出来ないと決め、地域の中で自らの内的状況を工夫し、挑戦的に駒を進めていく様子が伝わってきました。共通していることは、底流に本を扱う喜びがあるようです。閉塞感の充満するなかで、ちょっと明るさを感じています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　SHIN

コメント 2

はじめまして、こんにちは。
今度神保町の書泉グランデさん、三井ビルディングさんをお借りして
活版印刷のイベントをすることになりました。
以前は神保町で働いていて、岩波書店アネックスビルの中に会社があり、その頃からブログを拝見しています。
本当に神保町が大好きで、会社を退職後もおさんぽ神保町のスタッフなどもしております。
以前のブログで「本の街・神保町の再生を目指していることです。それは日本の出版界の再生につながっていると信じているからです」と仰っていて、私たちは紙や本、そして印刷の再生を信じて活動しているので、とっても共感しました。
神保町で本や印刷のイベントをできたらいいなと思っていて、こんな機会に恵まれました。
もしよろしければ是非ポスターなど置かせてください。

一度ぜひお話もしてみたいです(きっと会社にいる頃はビルの中で何度もすれ違っておりました。)
by 活版TOKYO2015 (2015-06-27 03:27) 

栗田出版販売㈱が民事再生を申請されましたね！
貴店の帳合も確か～
第四位の破綻と言えば山一証券を思い出しますが。
by ｱｽﾍﾟﾙ山ちゃん (2015-06-30 05:46)